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互換性パラノイア【TOA】【裏】

第62章 【番外編】変態の彼女3


「そんな、浮気するような悪い子だったのか?」
「あ、そう、ですよね、ごめんなさい…」
火照った身体を離されて、なんとなく名残惜しくなる。
「ご、ごめんなさい、忘れてください…」
真っ赤な顔をまたふいっと反らされる。
パタパタとティーワゴンを片付ける後ろ姿を見つめる。
「もしかして、匂いか?」
「!」
「でも、錯覚するほど似てるわけでもないしな。」
「あ、あの、最近、その香りが…」
それで部屋にわざとあんな緩い蓋で置いていたのか、とふと全部が繋がった。
その前まではどんなことをしていたのか知りたくもないが、香水を嗅がせると求めるように彼女に教育したのだろう。
任務に出ると言いながら、珍しく、書類をデスクに、なんていうことを言ってきたのをふと思い出した。
なんの策略か全く読めないが、どうせ反応を楽しんでいるだけだろう。
何がしたいのか、意図がいまいち読めないが…。
「も、つらい、です…っ」
きゅっと涙目をつむり、袖を引くあどけない少女に、どう逆らう術があろうか。
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