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互換性パラノイア【TOA】【裏】

第45章 ジェイドさんと旅行3日目


カジノではジェイドさんがルールを教えてくれて一緒に遊んでくれた。
「こういうのはちょっとしたコツがあるんですよ。」
と言いながら笑顔でたくさんのチップを集めてた。
周りにいた他のお客さんがひきつった顔をしていたから、相当すごかったらしい。
帰る頃には人だかりが出来ており、ジェイドさんはにこにこと手を振ると、景品引き換えしてカジノを後にした。
景品は、私に大きなぬいぐるみとアクセサリーを取ってくれた。
今は特に必要なものがないと言ってたから、私の為だけにしてくれたようで嬉しかった。
「ついムキになってしまいました。
ルルさん、つまらなかったでしょう?」
「そんなことありません。どこにいても一緒なら楽しいですよ!」
「あまり可愛いこと言いますと、ここで食べてしまいますよ?」
「…っ!」
囁くようなテノールが耳にこだまする。
熱くなってくらくらしそうだ。
ジェイドさんは結局まだ私の服を見切れていないということで、ショッピングモールの方へと手を引いて連れていかれた。
「お、お気持ちだけで、いいですよっ!」
「では、私の気持ちだと思って受け取ってくださいね?」
いつも買ってもらってばかりで申し訳ないのに、ジェイドさんはお店全てを慎重に見ていた。
1ヶ所、ウェディングドレスのお店があった。
ショウウィンドウに真っ白な綺麗なドレスが飾ってあり、目を奪われた。
ジェイドさんに見つかったらきっと買われてしまうだろうと思って足早に立ち去ろうとした。
(い、いくらちゃんと恋人になっても、やっぱりおこがましいよ…!)
どんなに想像しても私と不釣り合いすぎる相手で、とてもじゃないけど公な場で結婚式とか出来ない。
立ち去ろうとしたところでジェイドさんがいないことに気付いた。
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