第21章 こたつで足伸ばして何が悪い?
って、理由を聞いてみたところで、どうせ覚えちゃいないだろうな(;^_^A
俺は缶の中に残っていたビールを一気に飲み干した。
「んで、ニノは今日一日何してたの?」
おっ?
少し酔いが醒めて来た、かな?
いきなり”ニノ”呼びだし(笑)
「俺? 俺はもうアレですよ、コレしかしてませんよ」
俺はテーブルの上に放置されたスマホを指差した。
「ふ~ん、相変わらずゲームばっかなのな?」
ええ、そうですよ?
こうして翔ちゃんと飲んでる今だって、頭の中は”ラスボス”をどう攻略するかで一杯なんですから。
「あっ、泊まってくんだよね? なんなら風呂湧いてますから、入っちゃって下さいよ」
その間に俺は”ラスボス”を…(o^^o)♪
「邪魔…」
へ?
「だから、邪魔なの」
はあ?
「足、邪魔」
足、ってもしかして俺の”足”?
「伸ばせないじゃん」
はあ? 意味わかんないし…(>_<)
「そもそもさぁ、この狭い空間でお互い足を伸ばしたい、って思ったらさ、遠慮が必要じゃね?」
「それは分かりますけど…」
「でしょ? だからちょっと足、引っ込めてよ」
「いや、避ければいいでしょ?」
俺はこたつの中で伸ばした足を、少しだけ横にずらした。