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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第17章 第7話 別れと旅立ち




Dr.ベガパンクが用意した船。
最新のシステムが装備されているし、何より船底は海楼石で出来ている。
高く売れるはずだ。

「おいおい、船売ってどうする気だ」

『貿易船とかにお金払って乗せてもらうかその辺の船にコッソリ乗るつもり』

自分で行けないのならそれ以外手段はない。
小型ボートだけでも乗せてもらえたら、向こうでの足も確保出来る打算だ。

「ダメだダメだ!
女の子1人じゃ危険過ぎる!!
何よりお前賞金首だろ?!」

『そっか、私の命1億ベリーだったね』

今まで実感がなかったが、これから危険が伴う事は間違いない。

『うーん、あっ!
だったら、海軍の船に乗ればいい!!』

「「はぁ〜っ?!」」

『ねぇ、くま。
ダイギンをここに呼び出す事できる?』

頷く、くまに私はニッコリと笑みを浮かべた。
これで新世界入りは出来る。

「おいおい!どういう事だよ、一体!?」

考えは簡単だ。
ダイギンが乗ってくる船に私が乗ればいい。
軍艦が向かう先は決まっている。

「そりゃ、海軍本部は新世界にあるから行けるがそこからどうするだ?」

『えっ?そこから旅に出るよ』

「せっかく捕まえた賞金首を海軍がモテモテ・・!!
みすみす逃すわけねぇだろ?!」

『・・・モテ?
いや、その辺は大丈夫だよきっと』

何度も止めるデュバル達。
だが、私はもう決めていた。

モタモタしている暇はない。
さっさと、新世界に入ってマルコの所へ向かいたい。

「呼び出さなくても海軍なら頻繁にここを襲って来るぞ」

ルフィの船を狙ってか・・
傷だらけのデュパ達。
治る前に新たな傷を作り、限界に近い様に見える。

本当なら助けてあげたいが・・
後1年もある、その間動けないのは困るし何より私の存在がわかれば赤犬までもがここに現れる可能性が出てくる。

そうなる前にここを離れなきゃ。

船を仰ぎ見た私は、願う。
風よ海よ、この船を守って・・・








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