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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第14章 第4話 2人の男





考えないようにしていた。
俺に電話をする人物なんて今では、1人しか思い浮かばないのに表情が変わった電伝虫を見て不安が広がった。

とてもからの電話だと思えない表情を浮かべる。
問い質して返って来た名に、俺は驚きを隠せなかった。

何故、ヤツがと一緒にいる?
俺の船に乗るのを断って、何故他の男と一緒にいる?

矢継ぎ早に出で来る問いを今にもに浴びせかけようとしていた。

「あっ!キャプテーン!!
患者さん大丈夫だった?」

ペポの呑気な声に救われる。
そうだ、病人相手に俺は何を言おうとした?
言えるはずもねぇだろ・・

「平気だ。
暫くここに滞在する」

グランドラインに戻るにしても、の力が必要。
今、それを酷使するのは得策ではない。

それに、ヤツと2人きりにはさせたくねぇ。
今はまだ、この手に出来なくともそばで見ていたい。

俺は、気持ちを決めた。





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は、順調に回復していった。
もう、何の心配もない。


『いろいろありがとう』

「元気になって良かったな」

テクテクと歩く小さな後ろ姿を見送り、この場に3人が残った。

『クザンもローも心配かけてごめんなさい。
ありがとう』

そう微笑むに俺は言った。
聞かなければ、無理矢理にでも言う事を聞かせる。
そう決意して俺は言ったんだ。

「俺の船に乗れ」

「俺と一緒に来い」

もう、目を離さない・・






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