• テキストサイズ

白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]

第17章 蝶の憂い華の決意


腕を振り上げて
頬を張ってやろうとした手が

「怒る元気も出たんだな
あんなに苦しそうだったから
心配してた……」

掴まれキツく握られ
金色の瞳が優しく揺れる

『あ、ありがと…
…あの…離して…』

「嫌だって言ってんじゃん
しつけーなぁ…」

木兎が握った手を
引き寄せ

「こっちむけ…
顔…見てぇ……
お願い逃げんな」

耳にパクりと噛み付いた

『…や…めて…よ!』 

熱い息にゾクリと身体が震えて
声が上擦る
/ 3826ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp