白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第14章 華を揺らす蝶を排する潔い華
嬉しそうに
抱き締めた身体に
ジャレ付く木兎さん
見慣れた光景だ
いつも何とも思わない
どうせ嫌がってても
今の内だけだ。
木兎さんの上で
淫らに舞う蝶に変わるんだから
だから俺はいつも
何にもしない
関わるのも馬鹿らしい…
のに……。
「木兎さん、嫌がってますよ」
ホント何やってんだよ…。
「……赤…葦?」
彼女を抱き締めてる腕を
掴む俺の手を見て
目を丸めてる木兎さん
一番驚いてるのは
「いや…あの…
揉め事とか嫌ですから」
俺だ。