第35章 咲き誇る華に蝶は優しく舞い降りる

深く愛し合えば愛し合うほど
自分を責める
俺を想って苦しむ
だからこそ
俺は本気を悟られたくなかった

「姫凪…」

『鉄朗…ゴメン…
鉄朗は誰ともシテなかったのに…
嫌だよね…』

「そうだなァ
嫌だな、バカッて思うし
めっちゃ妬く！」

これは本音
お前の身体知ってる奴
全部ぶっ飛ばして
記憶から消したいと思うくらい
妬きまくってる

でも…

「お前がこれからずっと
俺だけので居てくれるなら
もうそれで帳消し…
全部引っ括めて
お前が大好きだから…
泣くな、姫凪
幸せにするから
笑って？」

これだって大マジだ