第35章 咲き誇る華に蝶は優しく舞い降りる

俺を許すな
研磨を…

「ダイジョーブ。
俺には敵キャラが似合ってる
それで問題解決なんだよ」

癒やし続けてやってくれ
　
『何言ってんの？』

研磨の籠に居てやって
研磨を咲かせてやれんのは

「どうでも良いコト。
姫凪、来いよ？
お前が望むモノ
やるからさ」

『ちょ、待って…』

「…ココロ以外は、な？」

お前しか居ないから

『どう言う…ンん！？』

動揺を紡ぐ唇を
大きな手で塞げば
澄んだ目だけ残って
涙で揺れる

どう言う意味…か。

言いたくない
聞かせたくない

お前を傷付けたくねぇのに…

神様なんて
ホントは居ないのかもな