第34章 ここで咲く意味を見出す笑み

姫凪さんの髪を
ユックリ撫でて

「俺のがクタクタにされましたし
ピュアな俺を沼に叩き落としておいて
どっちが百戦錬磨なんだか…」

イタズラに笑いかけてみる

ほら、足りなかった
あと少し
そろそろ埋まる？

『ピュア！？どこが！？
ピュア男子は
そんな無駄な色気振りまかないよ！』

「静かにってば
でも、怒鳴る元気が出て良かった
チョット待ってて。
すぐ戻ります」

『…フフッ！
わかった！ありがと！』

「声大きいってば」

うん、埋まった
元気も笑顔も戻りましたね。