白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第32章 華は蝶を蝶は華を想い過ぎて…
お前は木兎の女で
俺達には昔話しか無いって
分かってんのにな
その顔や声や仕草に
期待は湧き続けてる
幸せが込み上げてくる
だから、尚更”好きだ”って言えない
この距離さえなくなりそうで
怖くて。
「さァて、そろそろ次行きますかァ」
動き出したクマに満足した
姫凪とトイレから帰った研磨を連れて
少動物との触れ合いコーナーに
移動する
『良いの?』
「楽しかったって言ってたろ?
せっかく思い出した思い出だ
一緒に巡ろうぜ?」