白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第32章 華は蝶を蝶は華を想い過ぎて…
ハァ、と溜息を吐いて
「なぁにが楽しいんだよ
寝てるのに…」
と、言った所でフト懐かしい気持ちになる
「…ふーん。
あ、おれトイレ行くから
ここに居て。
勝手に動いたら迷子になるよ
おれが。
放送で呼び出すからね」
研磨も気付いたか。
俺はスッカリ忘れてた
三人で、だけじゃなかったっけ。
「…あの時のクマ?」
『…え!?クロ覚えてたの?』
「…いんや、今思い出した…」
ココは俺と姫凪の
初デートの場所だったんだ。
ベタ?ダサい?
でも必死だったんだ。