白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第32章 華は蝶を蝶は華を想い過ぎて…
離した距離を
再度詰めようとした、その時
「…姫凪、声ヘン。
ダイジョブ?」
研磨が慌てて部屋に入って来た
『あ…うん…何かチョット苦しい
クロ…も…ゴメン…
何か…チャント話せ…なくて』
「いや、無理に話すなって。
別にいつでも話くらい出来ンだから
なぁ?研磨?」
眉間に皺を寄せる研磨に
声を掛けると
「ん、うん。そだね…
姫凪、落ち着きなよ
おれ達帰ろうか?」
俺に適当に応えた後
ユックリ姫凪の髪に触れて
目を覗き込み
何かを囁いて姫凪から離れる