白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第32章 華は蝶を蝶は華を想い過ぎて…
『クロー!研磨ー!
何してるの?早く部屋来なよー!』
「おー、今行く…って…オイオイ」
姫凪の部屋から
聞こえて来た声に
普通にしてしまった返事
「ほら、行くよ」
「…へいへい」
やらかした、と思う反面
どこか浮かれて靴を脱ぐ
気不味いし
どうしたら良いかなんて
全然分かんねぇんだけど
『なにしてたの?』
「べつに。
あ、姫凪そっち寄って?
おれ定位置じゃないと落ち着かない
充電器そこ差して?」
『うん。じゃあ、クロこっちに来る?』
「へーい」
姫凪の隣に座れる事に
小さく胸が跳ねるんだ