第32章 華は蝶を蝶は華を想い過ぎて…

「お前ねェ！もっとオブラートに
包むとかないのかなァ！？」

「あるわけない。
ヘタレクロなんか怖くないし。
早く来なよ。
仲直りしたいなら、ね」　

ヘタレ…だよ。

強引になんて行けるかよ
それで散々姫凪を振り回して
姫凪をボロボロにしたんだ…

やっと傷が癒やされて
笑う様になったのに
また傷だらけなったら
どうするんだよ…

「クロは考え過ぎなんだよ
別にクロが思ってる程
誰もクロを悪く思ってない
おれも姫凪も…

自意識過剰」

黙り込む俺にまたも毒舌大砲。