白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第32章 華は蝶を蝶は華を想い過ぎて…
「ほら、二人とも入ろう?
おれ、もう立ってるのメンドイ。
姫凪、コーヒーと
お菓子出してよ
クロの買って来たヤツ
美味しかったよ」
『え?あ、うん。
リビング片付けちゃったから
部屋に行ってて
お茶入れるから』
冗談って目じゃなかった
明らかに俺に苛ついてた
なのに
「なにしてるの?クロ?
早く入れば?
姫凪のコーヒー飲もう」
何もなかったみたいに
おれを見上げて
家の中に誘う
意図が読めなくて
返事が出来ない俺を見て
研磨がここ数日で一番大きな
ため息を吐いた