白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第32章 華は蝶を蝶は華を想い過ぎて…
気まずい時間を裂く方法を
必死で考えて
フと思い出す
ここに来た目的。
「あ、忘れる所だった。
これ、土産…
…気に入るか分かんねぇけど」
鞄から菓子と
ポケットから小さな袋を
取り出して姫凪に渡す
少しでも空気が変わってくれたら
そんな小さな願いを込めたのに
『……ありがと。
開けていい?』
「おう」
『…あ、可愛い…!
色も好き』
叶いすぎて困る事ってあるんだな。
姫凪のキラキラした目が
ヤバい位にグッとくる。
さっきの今なのに
俺のバカ。