白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第31章 華は枯れない
「ちょ、姫凪!
お前、待て!」
『待たない!離しなさいー!
三人で遊ぶんでしょ!
勝手に入ってきて盛らないでよ!
ここで乗せられたら
もう私この部屋から出れないー!』
そう言って暴れる姫凪は
いつも通りの声で
いつも通りに怒鳴って
『二人の気持ち…嬉しいから
私も…普通で居たい…!
ありがと、光太郎…
赤葦くんにも、ありがとう
言いたい…』
少しだけ震えて俺にしがみついた
その声は顔は
”自分もいつも通りを頑張る”
そう言ってるようだった
無理するんじゃなく
そうしたい、って。