白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第28章 華の祈り
『大袈裟…だよ
普通、だから』
「かもな。普通だな」
その普通がなにより貴重だった
『クロ…あの…
…なんか凄い嬉しい、な
普通なのに変だよね?』
その笑顔が何よりも見たかった
「良いんじゃね?
お前が笑えるなら
俺も研磨も幸せだしなァ!」
まだこれは強がりだ
「おーし、行くぞー?
ガチで先に行きやがったよ
研磨のヤツ!」
『ホントだ!追いかけよ!
…うわっ!』
せーの、で踏み出しのに
イキナリ躓くとか
お前らしすぎ