第27章 太陽に止まる蝶

『うん…泊まった…
えっと…私…』

そこまで言えば研磨なら
察して"分かった"って言うと
思ってたのに

「…うん、なに？」

ビー玉見たいな目が私を見つめる

『光太郎と…付き合った…の…』

少し言葉を詰まらせながら
告げると

「…そう…」

研磨は小さく返して
携帯に視線を落とす

『荷物取ってくる
チョット待ってて』

気不味い沈黙に堪えられなくて
その場を離れようとすると

「姫凪…！」

研磨が私の腕を掴んで
背中からギュッと抱き締める