白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第27章 太陽に止まる蝶
それでもビクともしない程
抱き締められた身体は
「降ろさねぇ…このまま連れてく…
大人しくお姫様してろよ、姫凪」
急に真顔になった木兎に
ふわりと抱き上げられる
『アンタのスイッチどこよ…
急に変わらないで……』
ドキドキし過ぎるから…
「んー?オマエに逃げられそうになったら
入るんじゃね?野生の勘ってヤツ。
姫凪…連れてくぞ?」
野生の勘やば過ぎ
逃げられる気がしない
なんて、ね。
もう…
『うん…連れて行って
…光太郎…』
逃げる気が無いんだけどね?