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白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]

第26章 枯れる事さえ出来ぬ華


「…ハッ…泣かねぇよ」

更に足を進める

泣けるかよ

泣くわけに行かねぇんだから

だから頼む

「(意地っ張り
無理し過ぎてイタいよ)」

「うっせぇよ。」

せっかく空けた距離を
引き寄せないでくれ

『冷たいねぇ黒尾くん
大丈夫よ
私は私で勝手に
幸せになるから』

姫凪の呆れた声が
背中に刺さる

「そりゃ良かった」

拳を影で握り締め振り返って

「そんときゃ祝ってやるよ」

姫凪に嘘くさい
笑顔を向ける
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