白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第25章 蝶を抱く華
「…それは…
(帰らなくても
関係ないって言ってんのか?)」
姫凪の手を離して
黒尾くんの耳元に
低い小さな声を落とす
「…だったら?」
死んだ様な目にイラッとした
俺はコイツに負けてんのか?ってな。
「想像に任せる
その想像で抜けば?
イタダキマス」
わざと意味深に言って
姫凪の手を取りなおして
その場から去る
何もする気はなかったけど
痛めば良いと思った
「姫凪?」
『…なに?』
「……なんも。チョット散歩して
帰ろうぜ」