白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第25章 蝶を抱く華
『…木兎…』
「そ、俺。
黒尾くんでも孤爪でも
赤葦でもない。
オマエを見てるのも
オマエが見てるのも
俺だ。」
揺れる目は
断りの言葉を探してるのか?
本当にどこまで
強情だよ
そんな所も好きなんだけど
「…はぁ。
悪い!今すぐってのは
追い込み過ぎた!」
やっぱチョット凹むな
『木兎?あの…ごめん…』
「謝んなよ
オマエは自分の意見を言っただけ
俺は俺の意見を言っただけ
それだけの事だろ」
決め切れなかったのは
初めてだし
そこまで強く残る
黒尾くんの根っこが
結構キツい。