白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第25章 蝶を抱く華
『問題…ある……!』
首を振る姫凪に
「なんの問題だよ?
俺にドキドキするだろ?
照れて可愛い顔して
俺を男としても意識してるだろ?」
根拠なんかない
心なんか読めねぇし
"そうであれば"って願望のが大きい。
『でも…』
「でも、じゃない
無理はさせねぇ。
イキナリが無理な事くらい
オマエを見てりゃ分かる
だからオマエは今のまま
そのままドキドキしてりゃ良い
黒尾くんとのドキドキを俺が越えりゃ
問題ねぇだろ?
ただ、もう
"いつか"は言ってられねぇんだよ
側に居てくれ
それだけで良い
俺を見てりゃ良い
忘れさせてやるよ
姫凪…彼女になれよ…」