白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第24章 愛しい蝶と繋ぐ指
その顔
やっぱり何かされたんですよね?
怯えないでいいですよ
「だから
そんな警戒されても
困りますから。
大丈夫。場所が欲しかっただけです」
安心して俺を頼って?
俺はアナタを絶対に傷付けないから
『場所?』
「はい、アナタが
気兼ねなく泣ける場所。
どうしました?
顔、笑えてませんよ?」
俺がアナタを笑顔にしますから。
上着を脱いで
ソファーに腰掛け
姫凪さんを見つめる
『そんな事…ない…大丈…』
追い詰めるつもりはないけど
少しだけ
問い詰める俺を許して下さいね?