第23章 空に舞い上がる蝶

『へ？相談事…は？』

「はい？
あ、あぁ…先にそっちからどうぞ？」

ん？もしかして、だけど。

『相談事、なかったり？』

「うるさい。
ありますよ！
姫凪さんの方が終わったら
話しますから！
泣くくらいの事でしょう？
サッサと話してサクサク
解決しますよ」

『赤葦くんて…ウソ下手…
ない、クセに…』

なに優しさとか見せてるの？
女嫌いの赤葦くんのクセに

「ありますよ。
重要度の問題
……姫凪さん
ここじゃ寒いでしょ？
…付いて来て下さい」