白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第22章 翔び立つ蝶に隠す涙
クロは、おれの頭を撫でて
「お前の心を傷付けたから
俺は罰が当たったんだよ
追い詰めたのは俺だ。
お前は悪くねぇよ?」
優しく言葉を落とす
「じゃあなんで?
なんでクロは姫凪を抱いたの?
我慢してたよね?
カナリ長く」
気になってたんだ。
スグ抱いちゃうと思ってたのに
「…自惚れ、かもだけど
姫凪が俺に期待してたから
アイツも薄々気付いてたのか
なんなのか
お前のオンナになっても
また俺と…とかって
思ってる様に見えたから
希望を断ち切りたかった
身体だけの関係が一番
手っ取り早かった
襲われて犯されて
大事にされてるとは思わねぇだろ?」