第22章 翔び立つ蝶に隠す涙

クロはきっと分かってる

姫凪がおれからも
翔んで行く事。

「クロ…ごめんね…
あの…おれさ…」

本当は態と
姫凪とクロを…

「謝んな
気にしてねぇとは
言えねぇけど…
俺もお前に酷な事いっぱいしてた
だからそのツケが
あの夏なんだと思う事にする」

え？今、なんて？

「気付いてねぇとでも
思ったかァ？」

嘘だ…