第2章 始まり
争いごとが嫌いな私たちは、もちろんその話を拒否した。
すると、数日後に役人が、直接里までやって来た。
大勢の兵士たちを連れて……
役人『ただいまから、幕命には向かった逆賊どもを成敗するっ!女子供、関係なく皆殺しだっ!』
役人が、しゃべり終わったと同時に、兵士たちが一斉に里にいる人々に切りかかった。
私たちはただ逃げ回ることしかできなかった。
桜『千鶴!薫!にげるよっ!』私たちは三人で手をつなぎ、木の茂みに隠れた。
役人『家屋に火を放て!』
木の影からみた里の景色は、まるで地獄のようだった。
家屋が燃え、里の人々は斬り殺されて行く。
笑い声が響いていた里は…悲鳴しか聞こえない。
桜『千鶴、薫。ここから離れよう。』動き出そうとしたその時……