第28章 SUMMER SNOWFLAKE
【おまけ】
タバコが紫煙を上げ、灰とかす。
目の前には、椅子に縛り付けられた男が1人。
ここは、そんな事のために作られた部屋。
人間1人掻っ攫い、監禁するのに問題はない。
さて、ドフィはこいつをどうするつもりだ?
恐怖のせいか、抵抗という抵抗すら出来なった男。
弱き者にしか強く出れねぇ、情けねぇ男。
虫唾が走る。
命令されれば、確実に完璧にこなす。
だが、何の連絡もない。
あのお嬢ちゃんの考えを優先する判断がきたら、ここの道具は無用になっちまう。
ドフィも変わった。
自宅に俺達以外の人間を招き、その上自分のベッドへ寝かせたのを見た時は目を疑った程だ。
変わった理由があの嬢ちゃんのお陰なら、そのままドフィのそばにいて欲しいと思う。
この穢れたこの場所をドフィから無くして欲しい。
罪を被るのは俺だけでいい。
ドフィには幸せになってもらいてぇ。
そんな臭い台詞する俺は、思い浮かべ希望に縋っている。