第22章 CALENDULA
『・・ゾロっ・・・』
「触って欲しいか?
だったら、自分で脱げ」
ブラウスもブラも自分で脱いで俺に見せろ
そう言うゾロは、腕を自分の頭の下に組んで私を眺めていた。
私が行動しなきゃゾロは何もしてくれない。
ーパサッー
服が床に落ちる。
「下も全部脱いで俺の前に立てるか?
立てたらの願いを聞いてやる」
『意地悪ッッ』
「意地悪?褒め言葉か?
俺は見てるだけで満足だ」
拗ねてるかと思ってた。
だけど違う。
ゾロは怒ってるんだ。
ここで私がしないと意地を張ったらどうなるんだろう。
この火照った身体はそのまま?
そのままゾロのぬくもりを感じず離れなければいけないの?
1度知ってしまったゾロのぬくもりを感じられないのは、無理。
私は、ゾロの上から降りスカートに手を掛けた。
スカート、ショーツを脱ぎ、何一つ身に付けていない身体でゾロの前に立った。
「フッ、いい子だ。
何をして欲しい?」
『・・ゾロがしたい事』
「!?」
負けっぱなしは嫌だ。
私ばかり求めるのも嫌だ。
ゾロの口から直接聞きたい。
『ゾロがしたい事言って』
「フッ、俺がしたい事で本当にいいのか?」
ニヤリと笑うゾロに若干たじろぐ。
だが、負けたくない。
『言って』
「抱きてぇ」
『・・えっ?』
どんな事を言うのかと覚悟していた。
「を抱きてぇ」
ただ、それだけだ と、呟く。
切なげに呟かれた言葉が涙腺に触れる。
滲む視界でゾロを見つめた。
「を抱いていいか?」
『な、何で聞くの?』
「今、言わなきゃいけねぇと思った。
何故だか知らねぇが俺がを抱く事を刻み込みてぇ」
ゾロのバカっっ・・・
返事は? と、聞くゾロに私は伝えた。
私を抱いていいのは貴方だけだと想いを込めて。
『私を抱いて下さい』
オマケ→