第18章 そんなもんかよ、お前は
「...っ居ても良いのか?」
「あ?」
「居ても良いのか。
まだ僕は...星夜や美織さんの隣に」
「当たり前だろ。
ただし、もう美織に手ェ出すんじゃねー」
「.....あぁ、分かった。
星夜...」
「ん?」
「ありがとな」
「別に。
礼なら美織に言えよ」
「そうだな」
顔を見合わせ、破顔する。
しぼらく経ったあとの生徒会室。
「失礼しまーす」
美織さんがドアを開けた。
「あっ、烈さん!」
そう笑って駆け寄ってくれる美織さんの表情に、恐怖や軽蔑という感情は見られなかった。
「生徒会に残ってくれたんですね!
良かったぁ...」
烈さんが居てくれないと仕事してくれる人が居なくなっちゃいますから、と笑う。
この子は本当...なんて良い子なんだろう。
「あの時はすみませんでした」
向き合い、深く頭を下げる。
「れ、烈さん、頭を上げてください!」