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越えてゆく者【ヒロアカ】

第23章 修業





見ていて思ったが…

やっぱり、格闘戦では弱いな。


同い年にしちゃ強い方だが、ヒーローとしては弱い。



そして何より…圧倒的なスピードに弱い。



だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだ

最初は床、床から壁、壁から壁…壁から天井……


これを続けていけば…

どこに居るかもわからなくなる。



と同時に、天井から頭を蹴り下ろす。

どこから来るか解らない攻撃。
触れるとしても一瞬。



それに対し、ショートがした行動は…



恵土(自身を護るために炎を展開したか。

だが…甘い!)


認識と同時に突っ込み

風で流しながら懐に飛び込み、みぞおちに右拳を



焦凍「がはっ!」

間髪入れずに、身体を左回転させて入れ替えながら

ショートの右腕を右手で掴んだ0.1秒後にぶん投げた。


焦凍「っ!!」

凍らせる間も、燃やさせる間も与えない。


それが…

ショートにとって、一番苦手となる分野だと気付いた。



恵土「触れてからコンマ1秒で発動できなきゃ意味ないぞ。

できなきゃ
即座に離れられるか、身をよじってかわされるかだけだ」

精霊『ちょっと!少しは個性使いなさいよ!!』

恵土「最初にちょっぴし使った。

本来なら使わなくても倒せる!」


精霊『あのねえ;』
恵土「使えるのに使えないで勝たれると、相当腹立つよな?


それを身をもって教えるいい機会だ。

その気持ちを理解するには、同じ経験が必要だ!」


それから後は言うまでもなく…

ショートが手も足も出せない現状が続き……


倒れるまで続けた。



そうして今後の課題を纏めてみた。



恵土「左右の同時発動と、格闘技術

一瞬発動速度と、威力を圧縮された攻撃、
範囲攻撃をする際の、どの部分を強めに働かせるかの繊細さ。


大まかに見て、これぐらいってとこだな」

精霊『意外と弱点あったのね;』


恵土「威力が大規模だとそれに頼りがちになって
繊細な扱いがおろそかになりがちだからな。

私も私で、風を展開させる時
大規模に撃ちながらも、周囲には風を圧縮させたバリアーを発動させてる。

インターバルの合間に、何か撃たれてもやられないよう常にな。


無意識でも出来るようになれば完璧だ」

精霊『流石プロね;厳しい;』


その数分後、ショートが目を覚ました。

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