第11章 私流コーディネート ♥︎ 〜瀬見英太〜
次の日の朝。
珍しく朝練がない日だっていうのに、いつもの癖で早くに起きてしまった私は、登校するには早すぎる時間に家を出た。
もう今の季節はマフラーがないと寒くて仕方ない。
学校についてからも、私の頭は今度出かけることでいっぱい。
授業中も、先生にバレないように携帯で色んなお店をチェックした。
男の子はあんまり買い物に時間をかけるの、嫌がるらしいし…。
目的のものだけ、探した方がいいかなって思って。
そんなふうに考えてると、約束の日曜日なんて、あっという間に訪れてしまった。