第19章 The branched story1
抱っこされて、智の部屋に連れて行かれた。
部屋のカーテンは閉まったままで、ちょっと薄暗かった。
でも、やっぱり夜と違って明るくて。
ちょっぴり恥ずかしい。
智とこういうこと、何度もしてるけど…
そこには潤が居たり、雅紀がいたりして。
ふたりっきりって、今までそういえばなかったんだ。
僕の服を脱がせながら、智は戸惑った顔をしてる。
「…どうしたの?」
「ん…いや…」
僕の服を脱がせ終わると、智も自分の服を脱いだ。
ばさりと服を下に捨てると、ゆっくりと僕をマットレスに押し倒した。
「…抱いても、いい…?」
「うん…?いいよ?」
なんでそんなこと聞くんだろ…
「…ありがと…」
智は嬉しそうに笑って、キスをくれた。
ちょっと震えてる。
「どうしたの…?智…」
「ん…?どうもしないよ…?」
そう言いながら、ちゅっと僕の首筋に吸い付いた。
「あ…」
「ニノ…」
智の手が僕の身体を優しく撫でていく。
僕も智の背中に腕を回した。
さらさらと触り心地のいい背中の皮膚に、手を這わせる。
「すごく…きもちいい…」
「うん…」
智の舌が僕の耳たぶをはむっと噛んだ。
ちょっとくすぐったくて首を竦めたら、智は笑った。