白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第7章 新たな幕開け
『あ!すいません!
別にキレたわけでは…!
さっき及川さんに
意地悪言われたから
つい…!ね?』
慌てて及川さんを
見上げてフォローを強請る私の頭を
「ホント君って子は…
そう言う所がイジられるって
わかってないのかな…」
フワリと笑いながら
ゆっくり撫でる
な、なに?
及川さんってこんな顔してたっけ?
イタズラな顔なのに
どことなく優しそうで
心がフワッとあったかくなる様な…
「なに?俺の顔に
何かついてる?」
『いえ、別に…』
頭を撫でてた手を止めて
少し首を傾げて
見つめる目に
吸い込まれそうに…
「さっき及川に弄られた?
もうエロい事してんのか?姫凪」
『きゃあ!岩泉さん!
なんて事!そんなわけないでしょ!!』
なるのを止めてくれて
ありがとう!!
いや、ありがたくないけどね!!
イキナリの岩泉さんの
とんでも発言に
ポワポワしてた気分は一気に吹き飛んだ