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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第7章 新たな幕開け


「それはお楽しみ!
とりあえず今日の晩飯は付き合ってよ
二人切りじゃない事は
約束するからさ!」

『ちょっと、そんな勝手な…』

絡め取られた小指すら
振り払えないのは

「ちょっと強引くらいが
キミには丁度いいんじゃない?
大丈夫、及川さんに任せなさーい!」

期待してる?
及川さんと居る時間を。

離れた指
去って行く背中に
”行きません”と
投げつけたいのに…
出来なかった。

『…うわ…濃い…
分量間違えてるじゃん…』

失敗し過ぎて
いつもより濃く出てしまった
コーヒーを処分して
新しいフィルターをセットする。

『晩御飯…だけだもん、ね…
深い意味なんかないよ』

大き過ぎる独り言に
ため息を吐いて

今度は上手く入ったコーヒーを
チームの人数分
カップに注ぎ
お盆に乗せていると

「姫凪ちゃーん!
一緒に戻ろう!
ほら、それ運んであげる」

また出た!!
なんで戻って来るのよ!
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