第36章 決戦
『ん…』
目を覚ますと、黒尾さんはいなかった。もうお仕事に行ったのかなと思いながら体を起こ・・・ッ!!
『んん…ッ!!腰が…』
腰の重さに負けて枕に顔を埋める。黒尾さんのベッドには枕が2つおいてある。なんでかは・・・だいたい想像つくが・・・
「おい、起きたか?」
『あっ…あい…』
「腰立たねえのか?じゃあ俺が抱っこしてやろうか?」
『けっ…結構で…キャッ!!』
有無を言わさず抱き上げられてあたしは裸のままお風呂場に連れていかれた
「シャワー浴びてる間に朝飯作っといてやるから。ホットケーキだが何枚がいい?5?」
『じゃあそれで』
朝から5枚かよ・・・ってツッコまれてた頃が懐かしい
もう最近はたくさん食べるのが当然と思われている
でも今更気にせずにあたしはシャワーを浴びる。
・・・結局あの事は言えずにいた。
ご飯食べれるときに話そうと思っているが、いざ言おうとすると緊張している
黒尾さん、怒るだろうな・・・
そう思った時、あたしの首にかかったネックレスが目に入った。岩泉さんからもらったスターサファイアのネックレス。これだけは絶対に外さなかった。
岩泉さん、どうしてるだろうか・・・