第27章 黒猫の生きる意味
「悪いな…まだ死ねねェんだよ!!」
俺はうなだれたふりをしてライフル銃を蛇の男に銃口を向けた。男は避けようとしたが俺は引き金を引いた。放たれた銃口からは無数の銃弾が放たれた。そう、俺がうなだれたときに銃弾を散弾銃の弾と変えていた。その弾のせいで男の身体の至る所を掠めた。
俺はその隙に廃ビルの屋上を出た。後ろから男が仲間に連絡している声がする。逃がすな!!!という声がしたからすぐにでも奴らは追ってくるだろう・・・
急いで逃げないととは思うけど・・・
銃弾を受けちまった足と身体じゃ・・・簡単には動けなかった
足場の悪い廃ビルの階段を駆け下りれるほどの足じゃねえからゆっくりと降りるしかなかった。
上から1・・・下から3ほど上がってくる音がした
今俺がいるのは3階のフロアだった場所。そこのフロア内に入って身を隠すことにした・・・でもそれをしたところですぐ見つかるだろうな・・・そう思った時・・・予想外のことが起こったんだ
「・・・おいちゃん、誰?」
なん・・・で・・・
何でこんなとこにガキがいるんだよ。
そこにいたのは、大きな黒いネコのぬいぐるみを抱いた7か8歳くらいの少女。少女はしゃがみ込んで瓦礫の石を積んで遊んでいた。
俺をじっと見ているガキは、突然俺の横を通って階段の方へ歩いて行った。すると、突然階段の踊り場で声を上げて泣き出した
「なっ…おい…!!」
「うぇ~…ん…えーん…コクッ…ふぇ~…!!」
少女は一瞬俺を見てうなずいた。ガキのくせにと思いつつ俺は3階フロアに散らばる瓦礫の陰に隠れた