Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第2章 ☆俺にくださいッ!《西谷 夕》
それから1ヶ月でキスをした。
私のファーストキスは夕。
キスは甘い、なぁんて言うけど、私たちの初めてのキスは、夕が直前まで食べていたガリガリ君ソーダの味がした。色気ゼロ。
それから4ヶ月でエッチをした。
既に済ませたらしい友達には、すごく痛いからね、と言われていたが、本当に痛かった。
夕は私のことを最後まで気にしてくれた。むしろこっちが申し訳無いくらいに。
ゴム越しに夕が達するのを感じた時は、嬉しくて、自然と涙がこぼれた。
情事を終えたあと、夕の腕の中で話した。
「これでみそらのハジメテは俺が全部もらったことになるな!」
『えぇ、まだだよ?』
「何がまだだッ!?」
慌てる夕が可笑しくて、クスリと笑う。夕の耳に顔を寄せ、そっと呟いた。
『――――、――――――――――――?』
「っ!」
驚きで目を丸くした夕。でも、いつもみたいにニカリと笑ってみせた。
「ああ!」
イェス、の返答を貰った私は、安心して夕の腕の中で眠りに就いた。
"私のこと、夕のお嫁さんにしてくれる?"
END.