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[名探偵コナン]マティーニにお砂糖を

第20章 (番外編)ハロウィン


ポアロではケーキ3つとコーヒーを3つ頼んだのだが、安室さんがクッキーの盛り合わせを置いて行ってくれた。
サービスです、と彼は言っていたが、このお店へ入った時にも子供達は例のあのセリフを言っていたので恐らくそれに対するものなのだろう。
それにしてもこのクッキー、口当たりが軽くとても美味しい。ポアロのメニューに加えたら良いのに、咀嚼しながらぼんやりと考えた。



「ところで今更なんだけど、なんで2人は仮装してないの?」

横に座るコナンくんと哀ちゃんは見慣れたいつもの私服姿だ。
折角なんだから2人も何か着ればいいのに、と呟くとひどく嫌そうな顔をされた。

「初めに言ったでしょ?元々日本の文化じゃないんだから。」
「僕達はいいんだ、このままで。」

そうは言うものの、仮装した子と並んで歩くのには少し物足りないような気がする。
そう思っていると何やら歩美ちゃんがゴソゴソとカバンを探している。

「あのね歩美ね、2人の分実は持ってきてるんだ!」
ほら、とテーブルの上に並べたのは黒い猫耳カチューシャと悪魔の角のようなものがついたカチューシャ。

「猫さんが哀ちゃんでね、悪魔はコナンくん!」
「あはは、すごいすごい、イメージ通りだ!」
思わず吹き出すと2人から睨まれてしまった。



結局6人で写真を撮るその瞬間だけ、2人はそれをつけてくれた。
それでも私と歩美ちゃんが頼み倒してやっと、だ。
安室さんにお礼を言って携帯を返してもらい、今度みんなに印刷して渡すからと約束してそれぞれ帰路についた。
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