第21章 folder.5
「あっ…ああ…」
急激に快感が昇ってくるのを抑えたらいいのか、わからない。
とにかくこんなこと初めてだった。
「智、ちょっと待てよ!」
ガチガチに硬くなった俺を口から出すと、智は妖艶に笑った。
そのまま自ら服を脱ぎ捨てて、俺の上に跨った。
智の中心も、俺と同じになってた。
「どうしたんだよ…?」
何も答えず、智は俺にキスした。
「俺が欲しくないの…?」
甘えたような…高い声
そしてその表情
どれも見たことのない、感じたことのない智だった。
「汚いから…いらない?」
「え?」
「汚れてるから、いらない?」
「そんなわけないだろ…」
ぐにゃりと智の顔が歪んだ。
ボロボロと涙を零すと、智は俺の上に倒れ込んできた。
「お願いっ…翔っ…」
ぎゅっと智の身体を抱きしめると、マットレスに押し倒した。
なにがお前をこんなにさせてるんだ…!
なんだかわからないけど怒りがこみ上げてきて。
乱暴に智の足を開くと、解しもしてないそこに自分を突き刺した。
「ああああっ…」
苦痛で歪む顔…許してやらない
俺に何も言わないお前を、許さない
朝日が昇りきった頃、ベッドに沈み込んで智の手を握っていた。
あれだけ責め苛んだのに、智は気を失わなかった。
最後まで、歯を食いしばって俺を感じてるみたいだった。
「翔…?」
「ん…」
「離れないで…」
切ない声だった。
こんな声も、初めてだったかもしれない。
「ああ…ずっと、一緒だよ…」
智…
俺は強くなるよ
お前をまるごと包めるように
「愛してるよ…智…」
大きく見開かれた目から、大粒の涙が零れ落ちてきた。
そう…愛してる…
殺したいほど、愛してる
【Folder.5 END】