第7章 コードネームの時間
ここから先、開始となるまで数分の時…
ケイトちゃんに、烏間先生がついていた。
烏間「霊感や力を使うのはなしだぞ?」
ケイト「解ってる。
風月流壱式は体術だけだから使ってもよかったんだっけ?
弐式の自然の力・参式の神の力は使わないから」
烏間「ああ。
だが、壱式は壱式でも
剛剣術や柔剣術、剛柔剣術は使ってはダメだ。
第一、剛の方は片手で震度5強を起こし
柔の方は片手で風力8の嵐を巻き起こすんだろ?;」
ケイト「ああ。
人に食らわせる時は、衝撃波で気を失う程度に伝わるよう
加減してるから全く問題ないけどな^^」
烏間「危険なことに変わりはないからやめておいてくれ;
それと…
無理はしていないか?
まだ、身体の調子が悪いんじゃ」
ケイト「大丈夫……
今という時間のおかげで吹っ切れたから^^」
時間は、シルバーウィークよりも前
のども通らなくなってからで、弱っていたはずの時だった。
弱ってるんだから倒せるって油断してた。
でも…実際は違っていた。
烏間「無理をして笑っているようにしか見えないんだが…
言わないのなら仕方ない。
弱っている時の実力を測るいい機会だ)
(ちらっ)…」
律「頷く)…」
そうして烏間先生は律を見て
それに頷く律に、烏間先生は息を吸って叫んだ。
烏間「戦闘訓練、開始!」
びゅお!!!
その直後、一瞬で走っていった。
範囲は10km四方の範囲で
僕等は纏まりながらでも、散らばっていた。
連携し合えるように、複数人数で…
それがあだになるなんて、思ってもみなかったんだ……
目の前に現れて、圧倒されるまで…
いきなり、真正面に向けて走り出した。
ケイト「…」
ぴゅんぴゅん
銃弾が10個ほどくる中
3つだけ、右手で取り出したナイフで切り付けて軌道をずらし
一瞬で最短距離で詰め寄って接近する。
左へ右へと最小限の動きになるよう
銃弾に当たる可能性が、全て低くなるよう
動きに変動&フェイントも加えながら、一気に零距離へ。
杉野「げっ!!;」
接近し切った時、右裏拳で銃口を横にずらしながら
左足の太ももに設置された鞘からナイフを左手で抜き様に
杉野を、下から上へと切り裂いた。