第2章 名前を呼んで(篠宮END)
身体に力が入らなくなって、座り込んでしまいそうになるの身体を、恭がひょいと抱き上げて、台所の作業台の上に座らせた。
恭は、なおもキスを続けながら、の着物の合わせ目から手を入れ、大きくはだけさせる。
「あっ!まって…」
気付いたが、慌てて止めようとするけれど既に遅い。
首筋に恭の舌が這い、ぞわりと体が震える。
あらわになった胸元まで降りてきた恭の唇が、時折の肌を強く吸って、紅く印を残していく。
「ふ… あっ…!」
「先輩…可愛い…」
恭の手がの胸へと伸びてきて、乳房を優しく揉みしだいた。
次第に、頂がピンとかたくなってきて、恭はそれを口に含むと、舌で弄ぶ。
きつく吸って口から離せば、ビクンとの身体がしなる。
「あぁっ…」
作業台から滑り落ちてしまいそうな身体を必死に保ちながら、は、自身の下半身がジンジンと熱く、湿っていることに気付いた。
胸への愛撫を続けていた恭が、ふっと身体を起こして、を抱っこする。
「わっ…」
「このままここでするのも、すげー興奮するけど…俺の部屋で続き… いい…?」
―――早く、触ってほしい
恭の腕の中で、は小さく、頷いた。
恭はそれを確認すると、を抱いたまま部屋へと移動して、を畳に横たえた。