第16章 『限定→本命カレシ。』 木葉秋紀 R18
『お邪魔します…』
木葉はおんぶしたまま私を部屋に連れて行き、ベッドに座らせ、ご丁寧にパンプスまで脱がせてくれた。
「救急箱探してくるから待ってろ。」
そう言って部屋から出て行く木葉。
ピアスを開けてから何回か木葉の家にはお邪魔した。
その度に”そういう雰囲気” にはなるんだけど、木葉の家族がいて中々そんな感じにはならなくて。
今日もそうなんじゃないかな…って思ってる。
でも、救急箱を持って帰ってきた木葉はなぜかちょっと気まずい顔。
『どうしたの…?木葉。』
「今日、家、誰もいないんだけど….」
こっ…こっ…これはっ…
チャンス…なのでは…⁈