第5章 涙の温度
『うそ…!姫凪わかるもん!』
目隠しに手を伸ばして
結び目を探す
「な…!取ったら本気で
ナカに出すぞ……バカ!」
腰を打ち付けて姫凪の
手を掴んで止める
見んな、お前は何にも知らないでいい
でないとまたお前は………
『出せばいいよ!だから取ってよ!
ね…明光…お願い…泣かない…で…?』
不意に呼ばれた名前に手が緩む
解放された
姫凪の腕が俺の首に回ってきた
バカ!受け入れんな!
抵抗し続けろよ!
俺の名前とか もう呼ぶなって…
せっかく踏み切ったのが無駄になるだろ?
お前は蛍と…幸せになんなきゃ…
…ダメだろ…な??