第4章 たかが恋?
姫凪を迎えに行って
俺の家の近所のイタメシ屋
連れて行くために
車を走らせる
つい最近逢ったばっかりなのに
姫凪の笑顔は
やっぱり可愛くて
チョット触れただけで
姫凪が欲しくなる
オレが触れると
困ったように離れる姫凪
大袈裟に拒否られるよりも
なんか傷付く
「チューすんぞ?(笑)」
何気なく行った言葉
少し変わる姫凪の表情
「姫凪どうした?」
今、何考えた?
俺を警戒しただけか?
それとも………
『なーんにも!見るの止めた
だけだもーん!』
明るく笑う姫凪に
胸が痛む
それ、なんか誤魔化してる時の
笑い方だよな?
姫凪の後に見え隠れする
誰かを必死で考えないように
姫凪の笑顔だけを見てた