第2章 先生の後輩
「じゃあだい先輩」
『…、違和感しかねぇな
俺は…しゃーねぇ、あいって呼ぶか』
今始めて名前で呼んでくれた…嬉しいかも
「名前で呼んでくれた!」
『なんだよ、3年間苗字の「さん」づけで呼ぶの苦労したんだぞ』
「私が馬鹿すぎて?」
『あたりまえ』
もうと言って先生を叩くとラブラブすんなよーっと周りに言われる
「そーいえば…あいちゃんって言った?
改めてようこそ軽音楽部へ!
まぁまだ全員揃ってないけど…、人数少ないからね」
あ、私は4回生、みきって言うのと付け足す先輩
となりにいた男の先輩は2回生の宏太ですと名乗った
「私らでベース、ドラム、キーボードってとこかな
あとはギターの子とボーカルが1人ずつってとこでギリギリできてるって感じ…苦笑」
2人は2回生らしい
2回生が3人、4回生が2人か…少なっ
6回生や5回生の先輩は勉強に集中するのに辞めちゃったと話してくれた
今年1人来てくれただけで嬉しいよって