第7章 最初で最後のコンサート
落ち着いた頃、二宮さんの寝息が聞こえてきたので
そっと横にならせて、私は椅子に座り直した。
コンコン
「はい。」
顔を出したのは櫻井さんだった。
櫻井「着替え持ってきた。って、あれ、
寝ちゃったんだ。まあ、ゆっくりした方がいいもんね。」
そういって、二宮さんの着替えを棚にしまう。
櫻井「ちゃん。一旦帰ろっか。
明日もたしか撮影だよね?」
「はい…。」
そう言いながらも、二宮さんから目が離せない。
櫻井「ニノも仕事行けって言うと思うよ!
また明日、仕事終わってから顔だそう!」
「わかりました。」
しぶしぶ帰ることにした。
帰りは櫻井さんの運転する車で帰った。